ハンセン病問題ネットワーク沖縄のブログ

　そして16日の午前中には「自由・平等・平和」をテーマしている埼玉県のＮＰＯ法人ウィンター・ローズの方を国吉さんが案内してくれました。これで2期生からも2名の方がガイド実践を行ったことになりますね。徐々にですが、ガイドできる方が増えてうれしい限りです。
　感想のメッセージをいただいたので、以下メッセージです。

「穏やかな時間」
美しい海と自然を目の前にした屋我地島に来て知るはじめての歴史と、ここで暮らす入所者の方々。ここで何よりも印象に残ったのは、面会室の建物が語る家族との悲しい過去の歴史と、それをかき消すように静かに聞こえてくる、小道を隔ててすぐの教会の日曜礼拝の声でした。
　礼拝を終え、教会から出てこられた高齢の男性お二人とお会いして会釈を交わしましたが、わたしが想像していたものとはまったくちがっていたことに衝撃を受けました。穏やかな表情にはご苦労の跡など微塵もなく、怒りや苦しみをどこからも感じとることができませんでした。（長い年月で超えられてきたのだ、そう思いました）
　國吉氏からの、こんな説明が心に残っています。「国に生活をさせてもらってきてありがたいと、感謝している方々が多いのです。」

　無理やり家族と生活から引き離され、強制隔離され、自由を奪われ、偏見に満ちた世相の中で人権迫害を受け続けられた方々は、今日にいたり、すべての方ではないと思いますが、心の平和をお持ちであることを知りました。
　ただ、これまでの歴史は風化させてはならない、ハンセン病の歴史だけではなく、今もこれからも、人や国が人を差別することがあってはならないという思いが残りました。

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